2019年4月のある朝、ケイティと土豪が初めて一緒に仕事へ向かう私を見送ってくれました。土豪は階段の左側に静かに座り、ケイティはその隣に立って、私が小道を歩いていく姿を見つめていました。二人ともまだ3歳。見送ることも、覚えたばかりの新しい習慣のようでした。
仕事へ出かけることは、ごく普通の日常です。それでも二人がいたことで、その朝は写真に残しておきたい時間になりました。少し歩いて振り返ると、門の前にはいつもの姿。まだ一日が始まったばかりなのに、帰りを待ってくれる家族がいると感じられました。
やがて、見送りと出迎えは暮らしの一部になりました。ともに生きる時間は、大きな出来事だけでできているのではありません。出かける朝、帰ってくる夕方、そして一緒に年齢を重ねていく何気ない日々のなかにあります。
私たちが願う「より長い寄り添い」とは、こうした普通の朝を、これからも一日でも多く重ねていくことです。

